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帰国子男という言葉はあるのか?帰国子女との違い

「帰国子女」という言葉を1度は耳にしたことがあると思います。もしかしたら、自分の学校、友達や知り合いに帰国子女がいるという人も多いでしょう。そもそも、帰国子女とはどのような意味で使われている言葉なのでしょうか?

帰国子女の定義について解説

一般的な辞書の意味としては、「親の仕事などで、海外で長年過ごしてから帰国した子供のこと」とされています。国としてはどのような定義で「帰国子女」という言葉が使われているのでしょうか。

 

総務省統計局の資料によると、帰国子女とは、海外勤務者等の子女で、引続き1年を超える期間海外に在留し、年度間(4月1日から翌年3月31)に帰国した児童・生徒と定義されています。

 

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文部科学省生涯学習政策局政策課より引用

 

辞書の意味とあわせて考えてみると、海外で1年以上生活してから日本に帰ってきた子供のことを言うということになります。ただし、必ずしも1年以上などと正式に定義されているわけではありませんので、曖昧な部分もあります。

男性の場合は、帰国子男?それとも帰国子女?

さて、「帰国子女」というのがどのような意味で使われているのか、ということについては、理解できたと思います。そこで気になるのが、帰国子女という言葉は、女性に対して使う言葉なのか?ということです。女性が帰国子女とするのであれば、男性の場合には、帰国子男(きこくしだん)と呼ぶのでしょうか。

 

しかし、今まで生きてきた中でこのような「帰国子男」という言葉を聞いたことがあるという人は、ほとんどいないはずです。では、男性の場合には違う呼び方をするのでしょうか。

帰国子女という言葉は、文字だけを見てみると「女」という文字が使われているので、当然女性に対して使う言葉だと思ってしまう人が多いでしょう。しかし、この子女という言葉は女の人を指しているわけではありません。

 

「子」が息子を指していて、「女」が娘を指しています。つまり、この言葉は最初から、どちらか一方の性別に使う言葉ではなく、男、女関係なしにすべてをまとめて総称として呼ばれているのです。

簡単に言えば、「帰国子女」というのは、男も女も両方含まれているということです。

 

これで、大きな疑問が解決したのではないでしょうか?ですから、「帰国子男」などという言葉を聞いたことがないというのもあたりまえの話なのです。そもそもそのような言葉は、存在していないからです。

帰国子女だけでどちらにも使える言葉であるということを知っておきましょう。

帰国子男はない:帰国子女を男女に使う

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帰国子男という言葉はなく、帰国子女を男女に使うことがわかりました。ここからは、帰国子女の特徴について解説します。

帰国子女の特徴について

一般的によく言われている帰国子女の特徴についてまとめてみました。

 

帰国子女の特徴
  • 語学が堪能である
  • 自己表現が上手
  • YES、NOがはっきりと言える
  • 積極的
  • 国際感覚を身につけている

もちろん、帰国子女のすべての人がこのような特徴があるというわけではありません。しかし、やはり帰国子女の人にはこのような人が多いと言われています。

 

まず、大きな特徴としては語学が堪能であるということです。堪能とまでいかないとしてもやはりずっと日本に住んでいる人と比べれば、英語などの語学に堪能という人が多いという特徴があります。芸能人などでも、昔海外に住んでいたといういわゆる帰国子女の人達は、流暢な英語をテレビで披露していたりしますよね。

 

日本にいるともちろん生活環境などによっても異なりますが、日本語が中心となります。しかし、海外では英語などの外国語を使用するのがあたりまえですので、小さいうちからそのような環境に慣れることで、自然と英語などの外国語が身につくと考えられます。

 

また、自分の意見をはっきりと言う人が多いのも特徴です。とくに、よく言われているのがYES、NOがはっきりとしているということです。日本では曖昧な表現でごまかすという人が多いですが、どちらかではなく、白か黒かはっきりと言うという人が多いという特徴があります。

 

さらに、帰国子女の人達は、日本だけでなく海外で生活をしてきたという経験から国際感覚を身につけているという人が多いです。外国ではその国の言葉はもちろん、生活スタイル、文化などを学び、友人なども作っていたわけですから、そのような国際感覚を自然に身につけているという人が多いと言われています。

帰国子男、ではなく帰国子女で有名な芸能人は?

帰国子女というのは、何も一般の人達だけに使われている言葉ではありません。芸能人でも帰国子女として知られている人はたくさんいます。何人か名前を挙げてみます。

 

帰国子女芸能人一覧
  • 田中みな実
  • 河北麻友子
  • 劇団ひとり
  • 久保純子
  • 内田恭子
  • 石田ゆり子
  • デーモン閣下
  • 竹内由恵
  • 早見優

意外な人もいるかもしれませんが、有名人でも帰国子女だったという方はたくさんいます。このように見てみると、アナウンサーなど語学を活かして活躍されている方も多いという印象があります。

帰国子女の差別・困ることとは?

帰国子女というとさきほど挙げたような語学が堪能など良いイメージをたくさん持っている人が多いと思いますが、帰国子女の人達も日本に帰って来てから困っているということがあると言われています。それでは、どのようなことに困っているのでしょうか?

 

実は、学習の内容や方法が違うという点に苦労している人が多いと言われています。たしかに、外国で生活していると、英語などの外国語には強くなれます。英語が堪能という人も珍しくないでしょう。しかし、それ以外の科目では苦労してしまうというケースが多いと言われています。

 

例えば、国語です。国語の時間を思い出してみましょう。国語では、ひらがな、カタカナ、漢字で文章が構成されています。また、四字熟語などもあります。日本では誰でも習うあたりまえのことでも、海外での生活が長かった帰国子女の人達にはとても戸惑うものです。

 

そもそも、ひらがな、カタカナ、漢字を外国で習うというのはまずないでしょう。また、その国の歴史を学ぶ社会の授業、算数や理科などという授業も海外とは大きく異なるため、学習内容、学習方法などで戸惑うケースが多いと言われています。

それから、コミュニケーションの取り方などでも困ってしまうということがあるようです。

 

日本の場合だと先輩後輩、上司と部下のような関係があります。また、敬語を使って話すというのが一般的ですがそれはあくまでも日本での話です。外国では上下関係というものがなく、もっとフレンドリーに接するということが多いためついついそのような感じで接してしまい、注意を受けるということに混乱してしまうことがあるようです。

 

外国と日本では、生活スタイル、習慣などが異なるというのはあたりまえですが、学習方法やコミュニケーションの取り方なども異なるので、困っている帰国女子が多いと言われています。

帰国子男まとめ

「帰国子女」は女性に使い、男性には帰国子男を使用すると思っている人は多いです。しかし、これは男女ともに使う言葉で、男性に対して、「帰国子男」と呼ぶことはありません。

 

子女とは、息子、娘という意味なので、両方に使うことが出来ます。帰国子女の人は、語学に堪能などの特徴がありますが、同時に生活スタイル、習慣、学習方法、コミュニケーションの取り方の違いなどに戸惑ってしまうことはあるようです。