無駄なものを排除かつ厳選し、本当に必要なものだけで生活する人のことをミニマリストと言います。ミニマリストになるのは簡単なようで意外と難しいです。多くの人は「いつか使う時のために」と考えてしまい、一生使わないものを永遠に残してしまうからです。
それでは、どうすればミニマリストになれるのでしょうか。
このページでは、ミニマリストという概念や生活する上でのメリット、もの選びのコツや捨てるべき日用品についてなど網羅的に解説します。
ミニマリストとは
前述した通り、ミニマリストは不要なものをすべて排除し、本当に必要かつ少数のアイテムだけで生活する人のことです。自分にとって本当に必要な物だけを持つことで豊かに生きられるという考え方で、大量生産・大量消費の現代社会において、新しく生まれたライフスタイルです。
語源は、「ミニマル:minimal、最小限の」というところからきています。2010年前後から海外で使われる言葉になり、日本にはその後徐々に広がりました。
ミニマリストは、「なくても生活に支障をきたさないもの」を身の回りに置きません。例えば、「期限切れ商品」「壊れているけど直せば使えるもの」「不用品」といったものはすべて捨てます。他にも、長い間着ていない衣類などに半年~1年という期限を決めて、過ぎたら処分するといったパターンもあります。
少ない服を何度も着回したり、誰かと共有したりすることで環境問題の改善に繋がるとも考えています。自分にとって本当に大事な物を見極めて必要な物だけを取り込むことで楽に生きたいという共感が広がり、ミニマリストは一般に近くなりました。
ミニマリストの起源は?
ミニマリストは日本ではなく、アメリカの富裕層から生まれたようです。庶民が買うような一般的に売られているものではなく、厳選された質の高いものだけに囲まれて生活するスタイルでした。
起源は、美術業界や建築業界などでフォルムや色彩を「ミニマム」最小限まで突き詰めることにあり、2009年頃から「ミニマリズム」最小限主義として定義され急激に世界中へと広まったとされています。
日本国内では、2013年頃から徐々に増加速度が加速され、2015年頃から爆発的に急激に増加したライフスタイルです。
当時は一般に普及するような生き方ではありませんでしたが、現在ではミニマリストの存在や生き方が幅広く広がったことで定着しました。また、それに共感する人も増え、ミニマリスト人口は増加傾向にあります。
ミニマリストと断捨離
断捨離とは、自分にとってより快適な生活を送ることを目的し、ものへの執着から離れ、自分にとって不要なものを捨て、その後も不要なものは入れないで生活していくことです。そのため、ミニマリストと断捨離は非常に近い関係にあり、ミニマリストになるために必要な行為が断捨離です。
- 断:入ってくる不要なものを断つ
- 捨:不要なものを捨てる
- 離:ものへの執着から離れる
断捨離には上記のような定義があり、単に片付けや整理整頓をするだけでなく、ものと自分の関係性を見直し生き方や暮らしの快適さを求めていく行為のことです。
ミニマリストはメリットだらけ
ミニマリストには非常に多くのメリットがあります。例えば、次の通りです。
- 部屋が常に綺麗で掃除が簡単
- 部屋に開放感があり、広く感じて圧迫感がなくなった
- 物探しに拘らなくてもよくなった
- 行動が効率的になり、ゆとりのある時間を過ごせるようになった
- 常に整理整頓されているのでストレスが減った
- 綺麗な家・部屋に変えるのが楽しみになった
- 誘惑が減ったので仕事や雑務に集中できるようになった
- 心が穏やかになり、家・部屋がくつろぎの空間になった
このように、ミニマリストのメリットは非常に大きく精神的にもよい効果があります。
ミニマリスト:シンプルなモノ選びが吉
実際にミニマリストになるために、日々のモノ選びの基準や選び方、考え方や捨て方について解説します。
失敗しがちなモノ選び
「なんとなく欲しい」「流行りだから・・」といった理由で無計画にモノを買っていないでしょうか。こうした理由だけで買い物をすると、結局物置コースになることがしばしばです。そうならなくても、結局邪魔なガラクタになってしまい、部屋を圧迫したり、持っていることを負担に感じたりしてしまいます。
ミニマリストのモノ選び
ミニマリストは「心から好きなもの」「本当に必要なもの」「生涯持っていたいもの」しか購入しませんし、これが理想です。ひとつで十分なものはひとつにし、使いまわせるものは何度も使いまわします。
手入れをしつつ、末永く愛用することで「必要最低限のもので十分だ」と心が満たされるようになります。
ミニマリストの衣類選び
ミニマリストは、季節を問わず着れる服を揃えます。
どんな時期にも着られるシンプルなシャツや、Tシャツ、カーディガンやデニムといったシンプルで着回しの利くアイテムがクローゼットに揃っていれば、衣替えはアウターを出すだけで完です。
ミニマリストの食器選び
ミニマリストは食器は一組だけ持つ人が多いです。
食器を買うときの注意点は、一つ二役以上で使えるかどうかです。まずは白のプレーンなお皿、マグカップ、ボウルがあれば洋食にも和食にもマッチします。
また、食器を買ったらフル活用することも大切です。大きさや色などに拘り、何通りも使い回せるモノを購入しします。食器に限らず「使い回せるものはすべて使い回す」という思考が重要になります。
ミニマリストになるためのポイント6つ
それでは、ミニマリストになる方法を6つのポイントの分けて解説します。
- ゴミを捨てる
- 散らかっているモノを収納する
- 不用品を排除する
- 無駄なものを買わない
- 増やしたら減らす
- レンタルと購入の使い分け
1.ゴミを捨てる
まずは、身の回りのごみを捨ててください。この時点では、明らかなゴミに絞って捨てていただければOKです。例えば、コンビニ食を食べた後に出るゴミや、転がっているティッシュなどです。
2.散らかっているモノを収納する
とにかく、部屋に散らかっているものを収納します。部屋の片隅に飾ったまま埃を被っているようなものがあれば、それも収納してください。埃を被っているものは本当に大切なものではなく不用品の部類に入ります。
3.不用品を排除する
「2」で解説した通り、「埃を被っているものはすべて」捨てる、またはメルカリなどで売ってしまいましょう。それは、本当に必要なものではありません。
ただ、大切な思い出の品などは収納しておいて構いません。
4.無駄な買いものはしない
モノを買うとき、「どうしても必要か?」と自身に問いただすようにしてください。そのときに、「絶対に必要だ」と即答できず悩むようなら購入しません。
また、その場の勢いで「衝動買い」は絶対に避けるようにします。
5.増やしたら減らす
類似品を購入してしまったり、同じような機能があるものはどちらか一方を処分してください。こうした取り組みを「ペン1本単位」で行うことが大切です。
無駄なハンカチを多数所持していたりしませんか?
6.レンタルと購入の使い分け
できるだけモノを購入しないためには、レンタルと上手く使い分ける必要があります。
例えば、スポーツ用品・アウトドアグッズ・車などです。費用の問題があるので難しいかもしれませんが検討の余地に入れておいてください。
ミニマリスト生活まとめ
ミニマリストになるということは、単に断捨離をして部屋をシンプルにすることではありません。「自分の好きな必要最低限のモノに囲まれている」ことが重要です。
これができれば、心豊かな生活を送れるようになります。ぜひ、チャレンジしてみてください。