妊娠中のストレスは厳禁!
誰もが知る、常識のようなものですね。
私も、妊娠した際に産婦人科で先生に
「ストレスをためないようにね」
「無理をしてはダメだよ」
と口すっぱく言われました。
ダメだダメだと言われても、夫婦のこと、仕事のこと、これから生まれる赤ちゃんのことなど、考えなければいけないことは山積みで、正直、ストレスをためないように、というのは無茶ぶりに近いかと思います。
私は現在第2子妊娠中(7か月)ですが、上の子のいやいや期と重なり、うんざりしてストレスたまりまくりの毎日です。
特に近年、マタハラという言葉がうまれ、妊婦への嫌がらせの話などを聞くことも増えてきたので、余計に不安になったり、イライラしてしまったりしますよね。
「今日もたくさんイライラしちゃった…」
「これじゃあ赤ちゃんに悪影響だ…」
ストレスを感じている自分にすらストレスがたまる、なんてこともよくあります。
赤ちゃんへの罪悪感や自分の情けなさに涙する前に、ちょっと待ってください!
妊娠中のストレスは、タイミングによっては良い方に作用することをご存じですか?
なんだか、にわかには信じがたい話ではありますが、今回は、ほんまでっかTVでも紹介された、胎児とストレスの関係についてお話したいと思います。
妊娠中の良いストレスと悪いストレス
先ほど、妊娠中のストレスは、タイミングによっては良い方に作用する、と言いましたが、もちろん悪い方に作用することもあります。
そのへんの違いについて説明します。
妊娠初期
ストレスは厳禁です!多くの妊婦が産婦人科の先生に「ストレスをためないように」と言われるのは、この時期に妊娠がわかって産婦人科を受診するからだと思われます。
でも、そもそも人間の体って、妊娠中はホルモンの乱れでイライラするようにできているんですよね。
生理前や生理中にイライラを引き起こすプロゲステロンという女性ホルモンがあるのですが、妊娠初期は、なんとこのプロゲステロンの量が通常の100倍になるそうです。
ホルモン的な問題の他にも、つわり、禁酒、禁煙、食事の際生ものを避けるなど、今までの生活が一変し、私生活だけでなく仕事にまで影響が出てしまうこともしばしば…。
こりゃストレスがたまるわ!と思ってしまいますが、妊娠初期のストレスは胎児に悪影響なのでNGです。(イライラするように体ができているのに、ストレスをためるなというのは本当に無茶ぶりもいいところです)
人がストレスを感じる時、血流が悪くなると同時に、コルチゾールというホルモンが分泌され、時に流産や早産に繋がります。
・血流が悪くなる→胎児にじゅうぶんな栄養が届かない可能性がある
・妊娠初期は胎盤が完成していないため、コルチゾールの影響をモロにうけてしまう
ほんまでっかTV出演の澤口先生曰く、この他にも、胎児の知的、情動の発達に悪影響があるそうです。
これらが、妊娠初期のストレスは厳禁と言われている理由です。
妊娠中期
いわゆる安定期というやつですね。
妊娠中の旅行は中期に行った、という人も多いと思います。
つわりが比較的落ち着き、反動で激太りする時期でもある…。(私は上の子を妊娠した際、中期に激太りして産婦人科で怒られてしまいました)
この時期のストレスといえば、腰痛、体形の変化、それに伴う行動制限でしょうか。
体調も安定し、胎盤が完成すると、ストレスによって分泌されるコルチゾールを胎盤がブロックしてくれるので、胎児への影響は少なくなると考えられています。
とはいえ、妊娠中期のストレスは、初期ほどではありませんが、まだまだ注意が必要です。
妊娠後期
お腹が重くて、何をするにも「よっこらしょ」と言いがちな妊娠後期。
早く出てこないかしら、と10か月も続いた我慢生活にそろそろ限界な頃でもあります。
ちなみに私は、妊娠中期の後半~後期の前半にかけて腎臓が腫れてしまい、ギリギリまで続けようと思っていた仕事を辞めました。
妊娠初期のストレスについて解説した澤口先生は、妊娠中のストレスについて、こうも言っています。
「後期のストレスは、子どもの脳の働きに良い」
妊娠初期、中期と違って、妊娠後期のストレスは胎児に影響しない、というデータもあるそうです。
具体的に、何がどう作用するのかなど、詳しいことはまだわかっていないようですが、専門家からこのような言葉を聞けると、ほっとしますよね。
妊娠後期のストレス解消法:ほんまでっか参照
コーヒーもダメ、お酒もダメ、たばこもダメ、遠出もダメ、飛び跳ねるような動きもダメ。
「あれもダメ、これもダメで、一体どうしたらいいの?!」
「イライラしたり、ストレスばかりの日々では、何も楽しく感じられない…」
妊娠中にそんなことを思ってしまうのは私だけではないはず…!
ということで、妊婦におすすめのストレス解消法をいくつか紹介したいと思います。
ウォーキング
体重管理や、出産の際の体力づくりにも最適です。天気のいい日や調子のいい日に、30分~1時間半ほど散歩してみましょう。私も助産師に「体力をつけておくことは、安産につながるよ」と言われ、毎日40分ほど歩いていたおかげか、上の子は病院についてから4時間ほどでスルッと出てきました。
マタニティヨガやマタニティスイミングに通う
こちらも、体重制限や体力づくりにもってこいです。教室に通う場合、お金がかかりますが、妊婦同士での情報交換もできますし、ママ友づくりの練習にもなるかもしれませんね。
手芸
読書や料理、プラモデル作りでもいいです。とにかく、なにもかも忘れて没頭する、というのが大切で、これが意外と息抜きになります。私は仕事を辞めてからは、ひたすら家で赤ちゃん用のスタイやキルトのおもちゃを作っていましたよ。
おしゃべり
気の合う友人や、夫とおしゃべりするのも、おすすめです。話して気持ちを分け合うことで、心にゆとりがうまれます。特に、産後は友人と話す機会がめっきり減ってしまうので、妊娠中に会っておくといいですよ。
ストレスがたまっても、自分を責めないこと!
あまり深く悩まず、「ホルモンのせいなんだ」と肩の力を抜いて、「何か良いストレス解消法はないかな」と探してみましょう。
自分に合ったストレス解消法を今のうちから見つけておくと、産後にも自分のストレスを持て余すことがなくなるので、この機会にぜひ試してみてください。
妊娠後期 ストレス ほんまでっか まとめ
・妊娠初期のストレスはNGだが、妊娠後期のストレスはOK
・人間の体は、妊娠するとイライラするようにできているので深く悩まなくてよい
・自分に合ったストレス解消法を見つけて、少しでもリラックスしよう
私自身、上の子の時は、頑張ってダイエットして脱ぽっちゃりした矢先に妊娠して太るわ、妊娠してから籍を入れたので親族の顔合わせや役所の書類に追われるわ、親しくないおばさんから「母乳じゃないと」と謎の圧を受けるわで、とにかく毎日がストレスでした。(結局出産まで自分の体形の変化に心が追い付かず夫に八つ当たりすることも多かったです)
でも、上の子は何事もなく、元気に育っています。
胎児とストレスの関係については、まだまだ解明されていないことも多いです。
ほんまでっかTVでは、他にも【間違いだらけの育児法】などのテーマで数々のほんまでっか?な話を専門家からわかりやすく聞けるので、興味のある人はぜひチェックしてみてください。