ポケモンをやり込む上で「種族値」「個体値」「努力値」という言葉を耳にしたことがありませんか。
そして、性格や能力値・努力値を使用して算出するのが「個体値」です。
強いポケモンを育てる為には必須と言っても過言ではないこれらの仕様や意味について説明していきます。
個体値カリキュレーターとは?
性格や能力値・努力値を使用して算出するのが「個体値」計算する為のツールです。
ゲーム内でジャッジという大まかに個体値を判断する方法があります。
ですが、本来内部的には小数点以下の切り捨てが発生していて、特殊な計算が必要です。
その特殊な計算をする為に「個体値カリキュレーター」を使用します。
また、測定対象のポケモンは入手したばかりのポケモンにしてください。
プラチナ以降で個体値を大まかに判別するならジャッジを利用
プラチナ以降はゲーム中において殿堂入り後、『ジャッジ』と呼ばれる機能により自分のポケモンの大まかな個体値を知ることができるようになりました。
そのおかげでグッと厳選しやすくなりました。
ソード/シールドとピカブイではボックスの機能の一つ、ウルトラサンムーンまではジャッジという人に話しかけて確認できます。
下記ジャッジ機能開放、もしくはジャッジの居場所です。
- ソード/シールド=バトルタワー
- ピカブイ=11番道路ゲート2階
- サンムーン&ウルトラサンムーン=バトルツリー
- オメガルビー/アルファサファイア=バトルリゾートのポケモンセンター
- X/Y=キナンシティのポケモンセンター
- ブラック/ホワイト&ブラック2/ホワイト2=ギアステーション
- プラチナ=バトルタワー
- ハートゴールド/ソウルシルバー=バトルタワー
コメントによる個体値の数値幅は以下の通りです。
- さいこう=31
- すばらしい=30
- すごくいい=26~29
- かなりいい=16~25
- まあまあ=1~15
- ダメかも=0
- きたえた!=「すごいとっくん」での31
【個体値カリキュレーター】種族値・個体値・努力値って?
これら3つは隠しパラメーターであり、その数値によって能力値が決まります。
なのでこれらを厳選することによってより強いポケモンを育てることができるのです。
種族値とは?
ポケモンの種類ごとに設定されている能力値の基準となる、隠し数値の事です。
例えば、『ラッキー』の種族値はHPは250で攻撃は5です。
『HP』の数値が高く、「こうげき」が低いですよね?
その為、基本的に「ラッキー」は「HP」が高く、「こうげき」やが低く育っていくのです。
ちなみに『ソード/シールド』で実装された『ダイマックス』『キョダイマックス』をしても種族値は変わりません。
個体値とは?
ポケモンそれぞれで変動する隠し数値です。 この数値の違いで、同じポケモンを同じレベルまで育てても、能力値が全く同じにならずわずかに違いが出てきます。
個体値はポケモンと遭遇した時、もしくは『タマゴ』を受け取った時に能力ごとで0~31の間でランダムに決められています。
※金銀までと、ポケモンGOは個体値の幅は0~15になります。
ポケモンの先天的な能力なので、レベルが上がっても進化しても変わらずにずっと固定です。
なのでより強いポケモンを育てる為により高い個体値を持ったポケモンを根気強く探さなければなりません。
レベルの低いうちはステータスに大差はありませんが、高レベルになると明らかに差が出てきます。
タマゴを作ると個体値の遺伝がある
『タマゴ』を作ると、両親の個体値が部分的に遺伝します。
どの個体値が遺伝するかと、それ以外の遺伝しなかった個体値の数値は完全にランダムとなります。
XYから、どちらかの親に『あかいいと』をもたせると両親合わせて12種類の中からランダムに5種類の個体値が遺伝するようになりました。
この仕組みを利用すると、かなり簡単に高個体値のポケモンを量産できるため、高個体値の『メタモン』を用意すると楽です。
また、ハートゴールド/ソウルシルバーからは、親に特定の道具を持たせると、対応する個体値が必ず遺伝するようになります。
ただしXY以降では、『あかいいと』のほうが有用なため、固定したい性格の親に『かわらずのいし』、もう片方の親に『あかいいと』を持たせるやり方が一般的です。
「すごいとっくん」をしても先天性の数値しかタマゴに遺伝しない
サン&ムーンから レベル100に育てたポケモンに『きんのおうかん』や『ぎんのおうかん』を使ってできる「すごいとっくん」というシステムが出てきましたよね。
- 『きんのおうかん』=すべての能力の個体値を31にする
- 『ぎんのおうかん』=どれか一つの能力を選び個体値を31にする
このように「すごいとっくん」をすると個体値をMAX数値にできます。
ですが、これは先天性の個体値が変わるわけではないのでタマゴを作る時には「すごいとっくん」で上げた個体値は遺伝しません。
6Vと理想個体って何のこと?
6Vとは個体値が31のことを「V」と呼ぶことがあります。 これは10を「A」、11を「B」、と表していくと31が「V」になるためです。
なので6種類全ての個体値がVであるポケモンを「6V」といいます。
理想個体とは例えば、特殊技のみを覚えさせて物理技を使わない場合は、攻撃の個体値は必要ありませんよね?
なので攻撃個体値は0であることが望ましく、それ以外を31にします。
また攻撃個体値を0にすることによって『こんらん』時に自分に与えるダメージを軽減できます。
このように、ポケモンの育成において、理想とする個体値(+性格)を持っているポケモンを「理想個体」といいます。
努力値とは?
ポケモンを倒した時に『経験値』と共に隠し数値である「努力値」と呼ばれるものも加算されています。
ゲーム中では、『きそポイント』と呼ばれているものと考えて良いでしょう。 努力値は各能力ごとに別々に加算されていき、高ければ高い程、能力値も高くなります。
強いポケモンを育てたいのであれば、分からなくならないように獲得した努力値をメモする必要があるでしょう。紙にメモする場合は「正」の字を書いていくと便利です。
ピカブイでは「努力値」のかわりに「覚醒値」があります。
努力値はポケモンバトルで稼ぐのが基本
もらえる努力値の種類と量は、倒したポケモンによって異なります。
例として今回も『ラッキー』で見てみましょう。
『HP』の努力値が「2」もらえることがわかります。
つまり、ずっと『ラッキー』と戦うと『HP』の能力値が極端に高くなるということです。
なのでやり込む人は、必要な努力値がもらえるポケモンを探して限定してバトルをします。
ちなみに、ポケモンを交代した場合はバトルに出たポケモン全てに同じ量の努力値が入ります。
バトル以外にも道具の使用で努力値を増やせる
バトルの他に、道具の『マックスアップ』『タウリン』『ブロムヘキシン』『リゾチウム』『キトサン』『インドメタシン』でも上げることができます。
一つ使うごとに、それぞれ努力値が10上がります。
ただし、ウルトラサンムーンまでは各努力値が100以上になるとこれらのアイテムでは増強ができなくなります。
楽して努力値を上げたい場合は、ポケモンを入手してすぐに使うと最大の10回まで使用できます。
ソード/シールドには上記の制限がないのでガンガン道具でドーピングできます。
そしてブラック/ホワイトからは『たいりょくのハネ』『きんりょくのハネ』『ていこうのハネ』『ちりょくのハネ』『せいしんのハネ』『しゅんぱつのハネ』が新たに追加されました。
これらは1つで努力値が1上がります。
すでに各努力値が100以上の時でも使用可能で、ハネ類を使用すればドーピングだけで252(ブラック2/ホワイト2までは255)まで努力値をあげることができます。
どの道具で何がいくつ上がるかは以下の通りです。
- マックスアップ=HP+10
- タウリン=こうげき+10
- ブロムヘキシン=ぼうぎょ+10
- リゾチウム=とくこう+10
- キトサン=とくぼう+10
- インドメタシン=すばやさ+10
- たいりょくのハネ=HP+1
- きんりょくのハネこうげき+1
- ていこうのハネ=ぼうぎょ+1
- ちりょくのハネ=とくこう+1
- せいしんのハネ=とくぼう+1
- しゅんぱつのハネ=すばやさ+1
努力値の限界
努力値は、全ての能力の合計が510までとなっています。
また、各能力ごとにそれぞれ最大252という制限があります。
(ただし、ブラック2/ホワイト2までは255)
こうげきを上げまくりたくても252(255)までしか上がらず253(256)以上には絶対にできないということです。
ですが努力値は実際には「4」で割って小数点以下を切り捨てた値が適用されるので、4で割り切れる数値にしないと端数分が切り捨てられ無駄になります。
このことから、3つの能力に「252・252・4」という振り分け操作をするのが一般的です。
ポケルスで努力値を2倍稼げる
『ポケルス』にかかると、それ以後バトルでもらえる努力値が2倍になります。
ポケルスは、バトル後にごくまれにポケモンが感染するポケモンウイルスです。
ウィルスというと良くない影響が」あるのではと思いがちですが、むしろいいことしかありませんしなったら運がいいです。
感染したポケモンはステータス画面に「ポケルス」と表記されます。
ポケルスのポケモンを手持ちに入れてバトルすると、たまに手持ちの上下にいるポケモンにも感染します。
ポケルスは手持ちに入れたまま日付が変わると治癒してしまい消滅してしまい、観戦能力はなくなり同じポケモンに二度かかることはありません。
ですが、一度ポケルスにかかったポケモンは治癒後も努力値が2倍の恩恵を受け続けられます。
また、ポケルスにかかったポケモンはボックスに預けるとポケルスは治癒せずそのままです。
なのでポケルスに感染したポケモンを入手したら日付が変わる前に感染ポケモンを増やし、最低1匹はボックスに預けておいて時間のある時に他のポケモンに感染させていくといいと思います。
※ポケルスの努力値2倍の効果があるのは、バトルかポケジョブでもらえる努力値のみでドーピングは対象外です。
特定の道具をもたせると努力値アップ
下記のパワー系の道具を持たせると、対応する獲得努力値がサンムーン以降では+8(以前は+4)されます。
例えば、道具『パワーリスト』を持たせて『ラッキー』を倒すと、『HP』の他に『こうげき』の努力値が「8」(以前は4)もらえます。
なお、『ポケルス』に感染したあとは2倍になるので、サンムーン以降では+16(以前は+8)になります。
パワー系の道具の効果は以下の通りです。
- パワーウエイト=HP+8(+4)
- パワーリスト=こうげき+8(+4)
- パワーベルト=ぼうぎょ+8(+4)
- パワーレンズ=とくこう+8(+4)
- パワーバンド=とくぼう+8(+4)
- パワーアンクル=すばやさ+8(+4)
※こちらも効果があるのは、バトルかポケジョブでもらえる努力値のみでドーピングは対象外です。
努力値を下げるきのみもある
努力値を下げたい時はきのみを使うと下げられます。
振り直したい時は使いましょう。
また、ソード/シールドやサン/ムーンでは努力値を下げる唯一の方法になります。
- ザロクのみ=HP-10
- ネコブのみ=こうげき-10
- タポルのみ=ぼうぎょ-10
- ロメのみ=とくこう-10
- ウブのみ=とくぼう-10
- マトマのみ=すばやさ-10
なお、第4世代のみ、努力値が110以上の場合は一度で100まで下がります。
【個体値カリキュレーター】各ソフト限定でできることを少し紹介
ここからは各ソフト限定でできる努力値の操作をご紹介します。
【ソード/シールド】ポケジョブで努力値を獲得とまっさらおねえさん
- ポケジョブ
ソード/シールドにあるポケジョブを使用しても努力値を獲得できます。
一度に10匹まで努力値を稼げるので、まとめて努力値を振りたい時やお金が足りない時にオススメです。
- まっさらおねえさん
DLC「鎧の孤島」の『ワークアウトの海』にいる「まっさらおねえさん」に話しかけると、すべての努力値を0にリセットできます。
【サンムーン】仲間呼び出しで努力値を手っ取り早く稼げる
サン/ムーン&ウルトラサン/ムーンでは、野生のポケモンが仲間を呼び出すことがあります。
仲間を呼び出すと、呼び出し以降に倒した全てのポケモンからもらえる努力値が2倍になります。
例えば、野生の『コダック』のように貰える努力値が「特攻+1」しかなくても、道具『パワーレンズ』を持たせ(+8)、『ポケルス』にして(×2)、仲間呼び出しを行ったあと(×2)であれば1匹倒すだけで「特攻+36」になります。(9×2×2=36という計算です)
つまり、コダックを7匹倒すだけで特攻が252になるので、かなり簡単に努力値振りを行うことができます。
上手く呼び出しを継続させるには、まず『みねうち』などで相手のHPを削り、道具『ビビリだま』を使用して仲間を呼びやすくしましょう。
また、2回目以降『ビビリだま』を使うと「効果がない」となって何もせずに1ターン消費することができるので、仲間を呼び出すまでのターン稼ぎに最適です。
【XY・オメガルビー/アルファサファイア】スパトレ
XY・オメガルビー/アルファサファイアではスパトレでも努力値を稼ぐことが可能で、効率も悪くないので最後の調整などで活用できます。
また、サンドバッグを叩いていると時々手に入る『まっさらバッグ』を使うと努力値をすべて0にリセットすることができるほか、減少する値から現在の努力値を正確に知ることができます。
先にレポートを書いておき、努力値を確認したらリセットすると良いでしょう。
個体値カリキュレーターと種族値・個体値・努力値についてまとめ
こう見るとポケモンの育成はかなり奥深いことがわかります。
以下、まとめです。
- ポケモンには「種族値」「個体値」「努力値」の隠しパラメータがある
- 個体値カリキュレーターは個体値を算出する為の計算ツール
- これらを厳選することでより強いポケモンを育成できる