飼い犬や他の人が飼っている犬を触った際に噛まれてしまった!

なんて経験をした方は結構多いのではないでしょうか?

噛まれた度合いにもよりますが、傷が無い場合はそのまま放置することが多いかと思います。

しかし、犬は人間にはない菌を保有している可能性があり、噛まれたことによって感染症を引き起こすことがあります。

そこで、今回は犬から人への感染症の話や、犬に噛まれたけど傷がない場合の対処法、噛まれないようにするための正しい接し方について解説していきます!

犬に噛まれたけど傷なし:注意したい感染症

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犬に噛まれたとしても傷がなければ何も対処しない方が多いようですが、そのままほおっておくと感染症になってしまう可能性があります。

そこで、犬に噛まれた時に注意したい感染症をご紹介します!

破傷風

破傷風とは、土の中に存在する「破傷風菌」に感染することで発症する病気です。

どのような感染経路かというと犬が散歩中に土をなめた際に、土の中に破傷風菌があると犬の舌に破傷風菌がつき、犬がその口で飼い主の手などを噛んでしまうと噛まれた人が破傷風に感染する可能性が出てくるということになります。

 

注意したい動物は、犬・猫・ヘビ・モグラ・ハムスターなど土に触れる可能性のある動物全てが該当し、症状としては、噛まれた箇所が赤くなったり、全身のひきつけなどです。

破傷風の治療法は、破傷風ワクチンの接種です。

 

日本人は幼少期に破傷風ワクチンを接種しているので、破傷風になってしまいそうな動物に噛まれたとしても発症する可能性はほぼゼロなのですが、ワクチンの効果は徐々に弱まっていくので、念のためという意味で犬や他の動物に噛まれた場合は、破傷風ワクチンを打つ先生が多いのです。

狂犬病

狂犬病とは、狂犬病ウイルスに感染することで発症する病気で、人が狂犬病に発症したら100%死亡するという恐ろしい病気です。

つい先日の海外で犬に噛まれた男性が帰国後、狂犬病を発症し、死亡したというニュースがありました。

 

狂犬病と名前には「犬」と入っているので、犬だけが狂犬病ウイルスを持っていると思われがちですが、実は、狂犬病ウイルスを持っている動物は他にもおり、様々な動物が感染源になる可能性を持っています。

 

注意したい動物は、狂犬病ウイルスに感染した犬やその他の動物で、主な症状は感染から1か月ほどの潜伏期間を経て次のような症状が出てきます。

 

初期症状

  • 発熱
  • 頭痛
  • 倦怠感
  • 悪寒
  • 食欲不振
  • 嘔吐

進行症状

  • 意識障害
  • 意識の錯乱
  • 幻覚症状
  • 全身ひきつけ
  • 全身まひ
  • 臓器不全

 

日本では狂犬病ワクチンを年に1回接種することが義務付けられていますので、現在国内では狂犬病を発症する可能性は極めて低いですが、海外ではいまだに狂犬病ウイルスを持っている犬や動物がいるのが現状です。

 

海外で犬や他の動物に噛まれた場合は速やかに受診するようにしましょう。

狂犬病の治療方法としては、狂犬病ワクチンを接種することです。

パスツレラ症

パスツレラ症とは、パスツレラ菌に感染することで発症する病気です。

パスツレラ菌は口腔内常在菌の一つで、猫は70%~90%、犬は20%~50%保有していると言われています。

保有率が高い猫の介した感染が多い傾向です。

 

注意したい動物はパスツレラ菌を保有する猫や犬で、主な症状は、感染してから30分~1時間後に激痛を伴う腫れや皮膚の炎症などがあります。

重症になると壊死性筋膜炎・骨髄炎・けんしょう炎・化のう性関節炎・呼吸器感染症などに発展することもあり、糖尿病を持っている方や高齢者が重症化しやすいと言われています。

 

パスツレラ菌は人の体の中に入っても無症状で済むことが多いですが、免疫力が落ちている時は上記のような症状が出やすくなるでしょう。

 

パスツレラ症はワクチン接種が義務づけられているわけではないので、発症例の多い病気です。

ペットとキスするなど過剰なスキンシップができるだけ避けるようにしてください。

犬に噛まれたけど傷なし:このケースの対処法

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犬に噛まれたとしても傷がない場合もあるでしょう。

しかし、それは目に見えないだけで皮膚は傷ついている可能性があります。

たとえ犬に噛まれて傷がなかったとしても正しい対処法をする必要があるでしょう。

 

そこで、犬に噛まれても傷がない場合の対処法をご紹介します。

この対処法は犬に噛まれて傷ついてしまったり出血した場合にも適していますので、是非参考にしてみてくださいね!

傷を洗い流す

衛生管理に気をつかっている愛犬でも菌を保有しています。

たとえ、傷がないように思っても小さい傷から菌が体内に侵入する可能性があるのです。

そこで、犬に噛まれた場合はすぐに噛まれた箇所を流水で綺麗に洗い流してください。

 

流水を強調する理由は、バケツなどに貯めた水で洗っても水に中に菌が広がってしまうだけで再度付着する可能性があるためです。

流水で綺麗に洗い流した後は、消毒液などで消毒しましょう。

 

応急処置が済んだら、そのまま放置ではなく、細菌感染の可能性がゼロになったわけではないので、できるだけ受診することをおすすめします。

止血する

これは犬に噛まれたことにより出血した場合の対処法になります。

 

出血した場合もまずは流水で洗い流し、止血する場合もありますが、傷が深いと止血できない場合もあります。

そんな時は、傷口に清潔なガーゼやタオルあて強く圧迫し、できるだけ心臓より高い位置にあげ止血するのを待ちましょう。

 

止血ができれば、すぐに病院で処置を受けるようにしてください。

病院を受診

犬に噛まれて傷がない場合や、出血がすぐに止まった場合は、応急処置のみで済ます方が多いのですが、傷がなくても感染症のリスクがありますので、傷の有無に関わらず病院での受診をおすすめします。

 

自分の愛犬だからと安心しがちですが、どんな清潔にしている犬でも菌を保有していますので、病院を受診し正しい治療を受けることが重要です。

犬に噛まれないようにするための正しい接し方

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まず、知っておいて欲しいのは犬は理由もなく噛むということは一切ありません。

人間と同じように犬にも気分があり、触られたくない時や機嫌が悪い時もあるでしょう。

そのような時に触ろうとすると噛まれてしまうのです。

 

噛んだ犬が悪いのではなく、犬の気持ちや気分を考えずに触ろうとした人間も悪いということを認識しておいてくださいね。

ご紹介してきたように、犬は感染症を引き起こす可能性がある菌を保有しています。

 

しかし、犬が大好きな人は触れたいという気持ちが大きいでしょう。

そこで、噛まれないようにするための正しい接し方をご紹介します!

飼い主同士がコミュニケーションをはかる

まず公園などで他の人が飼っている犬を触りたいと思ったら犬の警戒心や緊張感を和らげるために、飼い主さんに承諾を得てください。

 

犬は飼い主さんと他の人の関係性を意外に注目しており、飼い主さんがリラックスできる相手だと認識することで、犬自身もリラックスできるのです。

 

飼い主さんと挨拶を交わし、その後に何気ない会話をする時間を作れば、その間に匂いを嗅がせたり、安心できる相手がどうか確認する余裕を与えてあげることができるでしょう。

近づく時はゆっくり

飼い主さんに触っても良いと承諾を得たら、触るためにまず近づきますが、正面から近づくと警戒心を煽る可能性があります。

 

犬同士の挨拶を見ていると、正面から近づくのではなくカーブを描きながら近づいているのを知っていましたか?

この方法は相手に威圧感を与えず、怯えさせることがない近づき方になりますので、人間も同じ方法で犬に近づくことをおすすめします。

 

ゆっくりカーブを描きながら近づき、正面にしゃがみ込むのではなく、犬に対して体を外側に開き斜めに座ることがポイント!

逃げ道を塞がずに自由に動けるスペースを確保してあげ、リラックスできるよう意識しましょう。

手の甲のニオイを嗅がせる

無事に近づくことができたら、体を撫でる前に手の甲のニオイを嗅いでもらいましょう。

握り拳で手を差し出し、ニオイを嗅いでくれるのを待ちます。

 

この時、パーで手を差し出しがちですが、握り拳の方が安心してニオイを嗅ぐことができるそうです。

いきなりサッと握り拳を差し出すのではなく、ゆっくり差し出すのがポイント!

素早い動きは犬も怖がってしまい、警戒心が増しますので注意しましょう!

撫でる部分は見えるところから

手のニオイを嗅ぎ終わって、嫌がっているような様子がなければ、ようやく撫でる行為に移ります。

触り方や撫で方にも注意があり、絶対に頭の上から手を近づけてはいけません。

 

頭の上から手を近づけてしまうと犬の本能的な秒魚心理が働き、噛みつかれてしまう危険性があります。

まずは、犬から見える部分の胸や身体の外側から触るようにしましょう。

 

慣れてきたら、あごの下、首、背中を撫でてみてください。

この時、目をじっと見ないように注意してくださいね。

落ち着いて接する

犬は人間の様子にとても敏感で、ハイテンションで接したり、高い声で騒ぐとストレスを感じてしまいます。

急な動きは怯えや警戒心を煽るだけでなく、興奮状態に陥ることも考えられます。

 

犬は子供が苦手というところはそこから来ており、子供は何もわからずハイテンションで近づいてきますし、声が高いので犬も恐怖を感じているのです。

 

ですので、接する際は、落ち着いた状態でゆっくり動くことを意識し、高い声を出さず優しく声をかけてあげるようにしましょう。

様子を常に観察しておく

飼い主さんにも言えることですが、初対面の犬と接する際は、表情や身体の動き、様子を観察しておくことが重要です。

表情や行動で発せられるサインに、敏感に反応できるようにしておいてください。

 

触らせてくれたけど小さい声で唸っていたり、突然無表情になるなどの状態になった時は、「そんなに触られたくない」という警告かもしれません。

そんな場合は、触るのを止めてゆっくり手を離し、目をそらしながら犬との距離を取ってください。

 

犬はよくあくびのような仕草をしますが、眠たいからするのではなくカーミングシグナルの一つで、緊張・不安ン・不快感を紛らわすサインです。

犬が頻繁にあくびをするようになったら、触るのを中止しましょう。